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  計量計測

仕事上の専門の一つでした。 
   計量は国家の経済活動の土台を支える世の中の基準になるものです。
質量計測や寸法計測が専門でした。

こういった堅い話が好きです。  
特定計量器、計量士、OIML


 法定計量     非自動はかり
JIS B 7611-2015
(OIML国際勧告:R76)

 秤(はかり、英語:weighing scale、scale、scales)とは、物の重さ質量を測定する器具道具)です。

重さや質量を測るための道具ですが、同時に密度が一定の物質の場合は、そこから体積計算によって求めることも可能な道具です。

一般的に秤には天秤ばかり(balance)とばねばかり(spring balance)の二つに分けられますが、両者は「何を測るか」が異なります。

天秤ばかりはてこ
重りを利用することで、重力の大きさに影響されずに「質量」を測定するものですし、ばねばかりはばねの伸び具合(→弾性)によって「重さ」を測定するものです。

天秤ばかりは安定状態に落ち着くまでにやや手間が掛かるほか、装置も総じて大きくなる傾向があります。
  

このため重力が一定の環境下では、多少の誤差はあるものの、扱い易いばねばかりの方が広く使われています。

ばねばかりでは、機械要素としての金属ばねを用いる方法(コイルスプリングまたは板ばね)の他、ゴムなどの弾力性のある素材が使われることもありますが、無理な過重をかけると金属ばねは変形したり破損するほか、ゴムでは断裂するほかゴムそのものが経年変化で劣化すると誤差が拡大します。

また近年では圧電素子や圧力を加えると電気抵抗が変化する電気伝導素材などを使って電気的に計測する方法も利用され、電子吊りばかりなどの機器も出回っている。

  
例えば、ひずみゲージを応用したロードセル式はかり、電磁コイルを利用した電磁平衡式天秤(これらは電子天秤)などがあります。
私はこの分野に関係していました。

大雑把に言うと「はかり」は下記に分類されます。
1、一般はかり(下記のはかり以外で自由に使えます))
2、特定計量器(含む、家庭用)

特定計量器とは取引や証明に使う場合にしようされる「はかり」で、計量法で厳格に定められています。

特定計量器の例
 

 
  
        これは家庭用特定計量器

 この特定計量器に関しては国際的な取り決めがあります。

日本では「非自動はかり」の規格が発行されています。
少し古いですが見るだけなら、こちらで見られます。

その国際機構がOIML(OIML条約)で日本も加盟しています。
 OIML
 https://unit.aist.go.jp/qualmanmet/nmijico/OIML/

  OIMLは「非自動はかり」以外にも多岐の計量分野をカバーしています。

下記の「自動はかり」や「多次元測定器」などなど。

私は、これらの国際規格(勧告)に関与していました。

 自動はかり
(OIML国際勧告:R51)

自動で重さをはかる「はかり」と言ってもたくさんの種類があります。

日本の日本計量器工業連合会の「自動はかり」に関する資料です
 

専門は「自動補足式はかり」です。

OIMLで発行されている国際勧告の原文はこちらです。

まだ日本では最近まで規格化されていませんが平成30年8月20日に発行されました。
「JIS B 7607 自動補足式はかり」 で検定が必要になったようです。
閲覧のみならこちらで可能です。
  
JIS規格の改正と受検の案内があります。
原文はこちら



 
 多次元測定器
(OIML国際勧告:R129)

 
 国内ではまだ要求が無さそうですが、海外では20年位前から規格化、検定が実施されています。

 


 OIML国際勧告 R129:2000 (原文)
 ご覧になりたい方はこちらへ

 計量士
計量士とは?

  計量士(けいりょうし)とは、経済産業大臣によって登録された国家資格を持つ人たちで企業において計量器の検査、計量管理を主な職務とし、取引や証明などにおいて適正な計量を確保するための資格である。講習は独立行政法人産業技術研究所の計量研修センターが行う。

  
              産業技術研究所の計量標準センター

海外向けの仕事(OIML)が中心だったので日本の計量士の資格は必要なかったのですが、参考までに資格を取得し計量検定所から申請しました

 計測分野     最初の頃の仕事
 計量器の仕事に就く前は「計測制御」の分野の仕事をしていました。
いろいろな分野の電子的な計測制御機器の開発、設計です。

もちろん仕事は試作、設置、保守、点検作業も関わります。

最初は変位を計測する「差動トランス」を使った変位測定器の仕事からでしたが、そのうち多岐にわたる分野の仕事が舞い込んできて関わっていました。
 

差動トランスの構造や原理はこちらの会社の資料が分かりやすいかもしれませんので添付します。

 計測制御機器
 とにかくいろいろな機器やシステムの開発をしていました。

・各種の変位測定、制御装置
・ベニヤ合板の切断コントロール機器や光学的なセンサー各種
・ベアリングの内径、外形選別装置各種
・繭の検定システム化装置
・樹木の成長測定装置
・投げ込み式の水位計
・半導体ウェハーの研磨制御装置
・エレベーターの3軸加速度測定
、、、、、、
あまりにいろいろ設計していたので思い出せないけど、思い出したら追記します。

 物流分野の
制御機器


 あまり思い出したくないので省略します。

国内だと佐川急便、ヤマト急便、日本通運、アマゾン、他宅配業者向け
国外だとFedexGround、UPS、AustralianExpress、、、 他宅配業者向け